*歯科医院の看板表示について。
最近、街中の歯科医院の看板を見てみると、いろいろなことが書いてあって、一体どう言う事なのか良くわからない人も多いのではないでしょうか。実際、良く「先生のところは、口腔外科はやっているんですか?」とか、「審美歯科はやってもらえるんでしょうか?」などと聞かれます。今回は、歯科医院の看板に書いてあることの本当の意味をできる範囲で解説しましょう。
町の歯科医院の看板にはどんなことが書かれているでしょう。よく見かけるものを羅列してみます。
- 診療科目(歯科 小児歯科 矯正歯科 口腔外科)
- 駐車場有 診療時間 休診日 診療所の場所、電話番号など
診療所の名前、ロゴ 急患随時各種健康保険取り扱いなど
- 審美歯科 インプラント レーザー治療 予防歯科
- 院長の学歴 診療方針やポリシー
ざっとこんな所でしょうか。しかし、病院や診療所が、看板や広告に書いてもよいと法律的に認められているのは@とAだけです。特に、歯科医院が表示できる診療科目は、@の4つのみです。しかし、歯科としか表示が無くても、子供の治療もするでしょうし、歯も抜くでしょう、中には、多少矯正治療をする先生もいます。「歯科」以外の表示がある場合は、大学病院などで、それを専門に研修をし、その専門的知識と技術があると自負している場合が多いのではないでしょうか。口腔外科に関しては、少し解釈が難しいところがあるのですが、そもそも口腔外科という分野は、歯を抜いたり、簡単な外傷の治療などから、全身麻酔を必要とするような大きな手術や、口腔癌の治療まで広範囲にわたっており、個人の歯科医院では対応できないような特別なことは、大学病院などに紹介するのが一般的です。したがって、特に口腔外科の表示が無くても、親知らずの抜歯や簡単な手術くらいは行う事が多いと思います。BCに関しては、現在のところ外看板や、広告に表示することは、違法とされています。しかし、ホームページでの記載は、情報提供という扱いで、院内表示と同様規制はありません。審美歯科や、予防歯科というのは名前ばかりが1人歩きしてしまっているようです。審美性や、予防のことを考えない歯科医院はありえません。ただし、健康保険の範囲のみで治療を行おうとすると、どうしても審美性の面で限界があることは事実です。また、予防歯科というのは、すべて保険の取り扱いにでき、歯科医院としては当たり前のことで、予防歯科ができない歯医者などはこの世に存在しません。
このあたりから本当の意味を読み取ってください。 |