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コラム7                  2005年 3月 18日
*歯の治療って、どうなんでしょ。

よく患者さんからの質問で、「この歯は、治療するとどのくらい持ちますか?」とか、「お金をかけて治療すれば長持ちしますか?」とか、聞かれます。また、「虫歯を治す」とか、「悪い歯が治った」とか、「あそこの歯医者は上手だとかへただ」などと良く耳にします。
本当のところは、どうなんでしょう。
一概に、無責任なことは言えませんが、次に挙げる事柄は、かなり真実に近いと思いますので、これを参考にしながら、歯医者さんから話を聞くとよいでしょう。
  1. 健全歯(一度も悪くなっていない、何の手も加えられていない歯)に勝るものは無い。

  2. 虫歯になって治療した歯や、冠をかぶせたり差し歯にした歯は、悪いところが治っている訳ではない。ただ、ツギ当てをして、被害が拡大しないように取り繕っているだけ。

  3. 歯科の治療の中には、健康保険の適応外の方法が数多くあるため、話がややこしくなっている。

  4. 健康保険の適応する方法か否かは、全国的に決まっていることで、歯科医師個々の考えや、好みの問題ではない。(歯科医師は、保険医の登録をしている以上、患者さんから保険診療の希望があった場合、保険診療を拒否することはできない。)

  5. 往々にして、病状の軽い歯は、治療の方法を問わず長持ちするし、病状が進行した歯は長持ちしません。そして、持つか持たないかは、あくまで比較の問題で、絶対的な基準はありません。また、何か人工的につけたり、はめたものは、いずれ、取れたり、壊れたりするのは、ある意味当然の事と言えます。

  6. そして、これが一番強調したいことですが、歯も体も、健康なことが一番美しいということをわかってほしい。最高の美は、心身共に健康であること。一見、遠目に綺麗だったり、格好がよくても、歯肉から膿が出ていたり、体や心が病気だったとしたら、…………
さあ、今からでも遅くありません。食生活に気をつけ、十分な睡眠をとって、自分の健康維持に努めましょう。それから、お口の中を清潔にするのは、自分以外の人に対するエチケットです。忘れずに。




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