コラム



コラム5                  2004年 7月 15日
*今回は、噛む話です。良く噛んで食事すると良い事がたくさんあることを知っていますか。

* 歯がいつもきれいでいる
* ストレス発散になる
* 歯肉が健康でいられる
* 呆けない
* 息が臭くならない
* 成人病になり難くなる
* 太らない
* 風邪などの病気に感染し難くなる
以上のような結果、健康な人はますます健康に、自分に自信が持てる人はますます自信に満ちてくるのです。あなたは、人の目の前で、歯を見せて笑えますか?笑うことは健康維持に大切なこと。「歯を見せるな」なんて子供のころよく言われましたが、そんなのはナンセンスです。いつも笑顔でいるために、良く噛んで食事しましょう。

良く噛むことは、唾液の分泌を促し、ドライマウスの予防にもつながり、多くの感染症から身を守ってくれるのです。(唾液中には、多くの免疫物質や抗菌物質が含まれています)また、咬合による刺激が、脳の発達に影響することは昔から言われており、運動生理学の研究でも、ガムを噛みながら運動することによって、集中力や反射スピード、さらに瞬発力までが、増すことが証明されています。さらに、成人病の予防や治療法として、食べ物を良く噛むこと(1口50回といわれています)が有効であることは、ヒポクラテスの昔から知られている事なのです。また最近では、遺伝子レベルでの研究により、こんな事までわかってきています。ねずみを使った実験で、何匹かのねずみ(A群)には、通常通りの硬い固形飼料を与え、別の何匹かのねずみ(B群)には、同じ固形飼料をすりつぶし水で練った粥状のえさを与え続けたところ、B群のねずみの多くから、脳細胞中にアルツハイマー病特有の遺伝子が検出されたのです。

しかし、良く噛むと言う事には誤解も多く、「良くかんで食べましょう」というと、硬いものをたくさん食べたり、むやみに歯を食いしばったりする人がいますが、良く噛むと言うことは、食べ物を十分に咀嚼して飲み込むということで、強く噛むという事ではないのです。また、日本人は、歯を食いしばってがんばることを美徳としているようですが、歯を食いしばるのは、単なる歯軋りで、百害あって一利なしです。一流のスポーツ選手は、ここぞという時、口や顎はリラックスしているようです。




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